ガジュマルの仕立ては、大きく見ると2つの方向に分かれます。幹と枝ぶりで「小さな大木」に見せる盆栽型と、ぷっくりした根や垂れ下がる気根を見せる根っこ型です。下のカタログでは、店頭や園芸記事で見かける形を完成図で一覧にし、呼び名と見分け方をまとめました。
見せ場は幹の立ち上がりと根張り。根元が地面をつかむように広がり、上に枝ぶりが乗ります。剪定と植え替えが主な手入れです。
見せ場は土から盛り上がった根と気根。土の中で太らせた根を外に出す「根上がり」と、湿度で気根を伸ばす手入れが中心です。
見どころがどこにあるかで4つに分けました。根元、幹、頭(樹冠)の形は組み合わせることもできます。名前は店頭や園芸記事で使われている呼び名です。盆栽型の名前は盆栽全般の樹形の呼び方で、ガジュマルだけの名前ではありません。
土の中で太らせた根や、垂れ下がる気根を見せる形。いわゆる「ガジュマルらしい」姿です。
根元がニンジンや生姜のように丸く太る、いちばんよく流通している形。太い根の上に短い幹があり、切り口から枝葉が出ます。
細長い根が何本も脚のように伸び、絡み合いながら株を持ち上げる形。根上がりをさらに進めると出てきます。
根が石を抱え込んだ形。石の上に株をのせて根を土まで届かせ、のちに土を下げて根と石を見せます。
枝や幹から細い気根がカーテンのように垂れ、幹に絡みついたり土に刺さったりする形。沖縄の大木の姿に近い方向です。
若く柔らかい幹を曲げたり編んだりして作る形。背の高い鉢物でよく見かけます。
背の高い幹がS字やらせん状にうねり、曲がり目ごとに葉の塊が段々に付く形。高さ70〜80cmほどの大鉢でもよく売られています。
細い幹を3本で三つ編みにしたり、ねじり合わせたりした形。まっすぐな編み目の上に葉が乗ります。若い苗のうちにしか作れません。
枝葉のまとまりをどう刈り込むか。根元や幹の形とは別に選べます。呼び名は庭木や盆栽で一般に使われるものです。
1本の幹に、ボールのように丸く刈り込んだ頭をのせる形。観葉植物のガジュマルでいちばんよく見る頭です。切り戻しを繰り返すと葉が密になります。
幹の下枝をすべて落とし、上の方だけを丸く茂らせる形。幹がすっと見え、編み込みもこの頭にすることが多い形です。
葉の塊(玉)を枝ごとにいくつも散らす形。上の玉を小さく、下の玉を大きくし、玉どうしが重ならないように整えます。昇り竜の段々の葉もこのつくりです。
上の枝を短めに、下の枝を長めに残して、下に向かって広げた形。ガジュマルの切り戻しでは、二等辺三角形かドーム型に収めると整って見えるとされます。
背を低く抑え、枝を横に張らせて頭を平たく広げる形。海外の盆栽ではバニヤン仕立ての輪郭とされ、幅を高さの約2倍にし、葉は木の高さの3分の1あたりから付けるのが目安です。
刈り込みを控えめにして、伸びるままの姿を残す形。気根を活かす仕立てでは、剪定を最小限にすることが多いとされます。
幹の立ち上がりと横に張る枝ぶりで「小さな大木」に見せる形。浅い盆栽鉢に植えることが多い形です。
幹がまっすぐ立ち、根元から上へ細くなる。枝が左右交互に出て、葉が段になると大木らしく見えます。
幹が左右にくねりながら立ち上がる形。若い枝のうちにワイヤーで曲げ癖をつけます。
幹を斜めに傾け、反対側に根を張らせて釣り合いを取る形。植え替えのときに植える角度を変えて作ります。
1つの根元から2本以上の幹が立つ形。丸坊主剪定で根元近くから芽が出たとき、残す芽を選んで作れます。
高さの違う数本を浅く広い鉢に植えて、小さな林に見せる形。挿し木苗でも作りやすい。
鉢を使わず、根を苔で包んだ玉に植えた形。小さな株を皿に置いて楽しみます。仕立てというより植え方の違いです。
上のカタログの形を、ガジュマルの性質をどれだけ活かせるかで3段階に分けました。性質は出典のある記述によるもので、段階分けはこのページの見立てです。
完成図は、通販サイトなどに並ぶ実物の写真を見て形の特徴を描き起こした模式図です。実際の株の形や作業時期は、株の状態と育てる環境によって変わります。