モミジは雑木盆栽の代表です。松や真柏のように幹を曲げたり枯れた部分を見せたりするより、根張り、枝先の細かさ、季節で変わる姿を見せる木です。盆栽ではイロハモミジと山もみじ(ヤマモミジ)がよく使われますが、違いは葉の大きさが中心で、仕立て方に差は見当たらないため、まとめて扱います。見どころを押さえたうえで、実物の写真で確かめられた形を完成図で一覧にし、似合う形をまとめました。
株元から四方に広がる根。モミジは根張りが見どころとされ、樹齢が高くなるほど根がくっつき合って「盤根」になります。植え替えのたびに、根が360度横へ広がるように植えて育てます。
春の芽摘みで中心の芽を摘んで節の間を短くし、初夏の葉刈りで二番芽を出させて枝を増やします。冬に葉が落ちると、その細かさがそのまま見えます。
春の芽出し、夏の青葉、秋の紅葉、冬の落葉。1本の木で4つの姿が楽しめるのが、葉もの盆栽の魅力とされます。
盆栽の樹形の解説ではモミジ・カエデが多くの樹形に挙がっています。ここでは、イロハモミジや山もみじの実物の写真で確かめられた13の形を、見どころで4つに分けました。各カードの印は、下の「似合う形」での見立てです。印のない形は、別の楽しみ方の形です。
樹形の解説で名前は挙がっているものの、モミジの実物の写真を確かめられなかった形:蟠幹。
上のカタログの形のうち、モミジの性質がいちばん活きる形を挙げました。○(似合う)の形は、カタログのカードの印で見られます。性質は出典のある記述によるもので、どの形を挙げるかはこのページの見立てです。
完成図は、盆栽の販売サイトなどに並ぶ実物の写真を見て形の特徴を描き起こした模式図です。