真柏(しんぱく)は、ヒノキ科ビャクシン属のミヤマビャクシンの盆栽での呼び名です。北海道から屋久島までの高山の岩場や断崖に自生し、風や雪にさらされて幹がねじれ、枯れた部分が白く残ります。その幹の見どころの名前を押さえたうえで、仕立ての形を完成図で一覧にし、真柏に似合う形をまとめました。
真柏の葉には2つの形があります。若い木は針のような葉が多く、育つにつれてうろこ状の葉に変わります。
小さなうろこ状の葉が重なって、紐のように連なる。触ると柔らかい。仕立てた真柏で目指す葉です。
針のようにとがった葉で、触るとチクチクして痛い。強い剪定や針金かけ、水のやりすぎなどで木に負担がかかると、成木からも出てきます。
| 糸魚川真柏(いといがわ) | 紀州真柏(きしゅう) | |
|---|---|---|
| 葉 | 明るい黄緑で細かい紐葉。枝分かれも細かい | 濃い緑で、やや太く肉厚 |
| 育ち方 | 成長は比較的ゆっくりで、幹もゆっくり太る | 成長が早く旺盛で、幹も早く太る |
| 扱いやすさ | 繊細で手間がかかる | 回復力が高く、初心者向けとされる |
| 印象 | 繊細で上品。「シンパクの王様」と呼ばれる | 力強く、野性味がある |
糸魚川真柏は、新潟県糸魚川の明星山や黒姫山の断崖に自生していたものです。明治末に見つかり、山からの採取は昭和58年まで続きました。今は挿し木で増やすのみとされます。
真柏で見かける形を、見どころで3つに分けました。各カードの印は、下の「真柏に似合う形」での見立てです。
上のカタログの形を、真柏の性質をどれだけ活かせるかで3段階に分けました。性質は出典のある記述によるもので、段階分けはこのページの見立てです。
完成図は、盆栽の販売サイトなどに並ぶ実物の写真を見て形の特徴を描き起こした模式図です。